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    2015年12月


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    2015年も1ヶ月を切り終わりを告げようとしています。来年2016年の景気を占う上で欠かすことが出来ない事象が中国経済の動向です。リーマン・ショックから立ち直りつつある世界経済がこのまま息を吹き返すかどうか、はこの国の動向に掛かっていると言っても過言では無いと思います。

    2015年8月24日、この日はある意味、世界を震撼させた日でした。
    前週、中国政府が発表した製造業購買担当者景気指数が悪化しており、市場関係者の間では『週明けに何らかの景気対策が打ち出されるであろう』という読みが大勢を占めていました。ところが何も出てこなった為、市場は失望し我先にと売りに走る事になります。

    結果、上海市場では8%を超える暴落が発生し、すぐに日本に飛び火。日経平均は895円も下げました。これを受けダウ平均は一時1000ドルを超える下げを記録しました。これはリーマン・ショックの際の777ドルの下げを大きく上回る数字でした。

    この事件を機に中国経済の世界への波及の可能性が大きく取り上げられる事になります。

    中国はこの事件に端を発した株価下落に国を上げて株を買い漁り、売りを制限する事により一応株価を落ち着かせる事には成功しました。しかし、一方において海外の金融機関は中国株離れを加速させる事になります。売りたい時に売れない資産を保有する事はリスク管理が出来なくなる事を意味するからです。

    このような事柄を見ていくと中国政府には『市場への説明』が欠如している事が過大視されます。人民元の切り下げの際もそうでしたが、とにかく唐突過ぎます。説明がなされない為、市場がパニックを起こし、それが不信感に繋がるという悪循環を起こしているのです。
    2016年は本格的に中国経済の衰退が表面化してくるものと思われます。その際、如何に市場に対し、説明責任を果たすか、大きな課題だと言えます。

    このような事を含め、今、世界の一番の関心事は『果たして中国経済のメルトダウンは避けられるのか!?』という点だと言えます。具体的には、銀行の過剰融資が焦げ付き金融危機が発生し、世界に波及するというシナリオになりますが、様々なシンクタンクの予想では概ね楽観的な意見が大勢を占めていると言えます。
    しかし、一方においてシャドーバンキングによる融資額の不透明性や国家統計の信頼性の無さが不安を増大させている事は否定出来ません。

    現在、続々と撤退を決める外国企業と市場から逃げる投資家という構図が明確になり、世界的に中国離れが加速しています。7%と発表された経済成長は実質的には5%という声も聞かれ、失業者が増加し、貧富の差は増々増大していると言えます。
    2016年は中国経済にとって正念場となる1年です。仮に、これに失敗すると世界経済を奈落の底に叩き落とすインパクトを持つことになります。もちろん可能性は低いとは言えますが、問題を複雑にするのは中国政府の発表する統計が信頼出来ない為に唐突に起こりえる、という点です。

    世界は思った以上に中国経済に依存しています。インパクトは限定的という楽観的に意見も良く聞かれますが、個人的は過小評価は危険だと感じます。今、必要なのは中国経済の透明性を確保し、世界が監視出来る状況を構築する事、その重要性を非常に感じています。

     


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    お久しぶりです 長らくブログを放置しておりました・・・
    実は、ちょっとした安物の病気に掛かってしまいまして少しの間療養をしていました。

    子供の頃から大きな病気など一切なく、病院にお世話になる機会は全く無かったのですが、今回望まずしてお世話になる事になり、そこから色々と日本の医療制度の問題点に気付かされました。
    今日は、個人的な気付きを記事にしてみたいと思います。

    先日、新聞の報道で日本の医療費が40兆円に迫りつつあるという記事を読みました。
    税収が50兆円そこらしか無い我が国にとってはかなり過剰な金額と言え、近い将来において破綻の可能性が大きい事は子供でも分かります。

    一方において、病院、特に総合病院のサービスの質というのは経験された方も多いと思いますが、お世辞にも良いとは言えません。高齢化と医療の高度化などの問題が囁かれていますが、個人的な感想としては40兆円も掛けてこのレベルなの と少なからず驚かされます。

    今回、自分で病院に通院してみて感じた事は医療システム自体が患者本位で形成されていないという点です。
    個人的に非常に無駄に感じたのが、必要ない検査が多すぎるという点です。
    今回、始めに検査に行った総合病院では取り扱いの無い症状があった為、近くの病院に紹介状を書いて貰う事になりました。
    翌日その病院に行ってみると何と昨日と同じ検査をまたやるんです 紹介状には、検査結果が同封されているにも関わらずです。正直これには驚きました。色んな科を回され5時間にも及ぶ検査を2日続けてやらされるとは・・・

    病院の言い分としては検査結果の妥当性を検証するというところでしょうが、これなんか明らかに診療報酬が目当てとしか思えません。当然の事ですが、患者は体調が悪いから病院に行くのであって、その状態で、長時間待たされ、検査室をたらい回しにされるのはかなり苦痛を感じます。
    正直、この時点でかなり病院を代わりたい欲求にかられましたが、また3回目の検査があると思うと断念するしかありません。最後に医者の検診があるのですが、病名はもちろん昨日と同じ・・・。
    そして最後に言われたのが、急遽ベッドの空きが無くなって3日間しか入院出来ないんですけど、通院にしましょうか でした・・・
    あの・・・入院出来ると言ったから今日来たんですが・・・。

    まぁ、今回はかなり極端な例だとは思いますが、重複検査に関しては日常的にどこの病院でも行われているのはないでしょうか
    現在は、まず小さな医院に行った後、紹介状を書いて貰い総合病院に行かないと通常より割高の料金を払う事になります。しかし、医院での検査結果を加味しないのであれば、このシステムの意味はありません。まして今回は総合病院で2回同じ検査を繰り返しています。当然、この費用の大部分は税金で負担される事になります。

    一時期、病院の薬の処方し過ぎが問題になり、病院での薬の販売が無くなりましたが、今はこの重複検査が大きな医療費の無駄に繋がっていると思います。
    限られた費用でシステムを維持するにはより効率的な運用が必要になります。今のような事を続けていれば、患者の負担率は上昇し続け、やがてそのシステムは破綻してしまいます。

    医療と福祉は国の根幹をなすものと言って良いと思います。
    私が老人になる頃にはどういう状態になっているのか 考えると少し恐ろしいですよね・・・


     

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