独VWグループ傘下のアウディ社が究極のエコ燃料とも言える「eディーゼル」の開発に成功したとの発表を行いました。
精製に必要なものは何と水と二酸化炭素のみ。
まず、水蒸気を摂氏800度以上に加熱して、水素と酸素に分離します。この過程には風力や太陽光など再生可能エネルギーを使用するそうです。
次に、空気中から取り込んだ二酸化炭素と水素を合わせて高い圧力を掛け、「ブルー・クルード」という液体を作ります。
最後に、これを精製すれば「eディーゼル」が出来上がるとの事。
使用は単独及びガソリンなどとの混合どちらでも可能だそうです。
今年、トヨタが水素燃料を使用した「MIRAI」を発売して話題になりましたが、この発表により次世代自動車燃料の選択肢がまた1つ増えた事になります。
何といっても「eディーゼル」の長所は
1)既存のガソリン車にそのまま使用出来る為、車両の買換えが不要。
2)水素燃料に比べ取り扱いが容易。
3)空気中の成分を使用出来る為、資源が枯渇する事が無い。
ざっと考えただけでも以上のような事が考えられます。利用者にとっては1)のメリットは大きく移行へのハードルは低くなるのは勿論ですが、国家としても補助金を燃料価格の低下にのみ振り分ける事が可能であり、低コストでの運用が可能となります。
価格面では現在のところガソリンの2倍程度のコストになるそうですが、量産効果によりある程度の抑制は可能だと思いますので、個人的には非常に興味を持ってこのニュースを受け止めました。
日本への導入はいつになるのか分かりませんが、非常に楽しみな技術がまた1つ生まれましたね。